近年アメリカでは、鎮痛剤の多量服用による死亡者数が急増している。
特に、20〜30代の若者の中毒死が増加している。
その原因は、オピオイド系鎮痛剤というケシ由来の強烈な薬による。
日本では末期癌患者に使うモルヒネがオピオイドにあたり、
簡単に処方されることのない薬である。
オピオイドは精製によって、ヘロインや覚醒剤などの麻薬にもなる。
オピオイドは、非常に鎮痛作用が強く依存性は高い。
比較的安価で手に入るアメリカでは、これに代わる安全な代替薬もない。
痛みに悩まされている人達には、頼らざるを得ないのが現状だ。
しかし、オピオイドは副作用が強い。
中毒になると、禁断症状はインフルエンザを10倍きつくした程の辛さという。
呼吸困難を引き起こし場合によっては死亡してしまう。
実際、麻薬と変わらないほど恐ろしい薬なのだ。
そんな薬が簡単に手に入ってしまうのがアメリカという国だ。
アメリカに住んでいると、
風邪を引いた時やちょっとした痛みでも
オピオイドが処方される。
気をつけていないと知らないうちに口にしているのだ。
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